「エモい」という言葉は、20歳代前半の女性ならほとんどが知っていると言われますが、老若男女の全世代で見た場合、全く知らないという人も多くいます。

また、ツイッターなどで間違った意味で使われている例も見受けられます。

そこで、正しい「エモい」の意味と使われ方をご紹介します。

「エモい」の意味とは?

「エモい」とは「感情に訴える、感動的だ」という意味です。

若者が自分が体験したことで、何か心の琴線に触れるような感動を覚えたときに発する言葉です。

古語でいう「あわれ」や「をかし」に通じる言葉で、心に染みるようなしみじみとした趣があり、適当な言葉が見つからないとき「エモい」と表現します。

「やばい」とは似ているが違う

一部、意味がかぶる言葉として、「やばい」があり、想定外の事態が起きてしまって困ったという意味、逆に肯定的な意味で「すごい」「楽しい」「うれしい」「美しい」「可愛い」などの意味でも使われ、かない広い範囲の意味を持ちます。

「エモい」は感動的な、比較的ポジティブなことだけに使われますが、「やばい」は感動的でないことでも、ポジティブ・ネガティブの両方の意味で使われます。

たとえば、「あいつ、やばいって噂だよ」と言うと、何か良いことですごいのか、それとも危険な状況にあるか、どちらかです。

「やばい」もそうですが、「エモい」があまりに広い意味で使われ、感動の内容にかかわらず、何でも「エモい」と言うのは単なるボキャ貧であり、思考停止であるという批判もあります。

受けた感動のニュアンスの違いに応じた、もっと多様な言葉で表現すべきだという意見です。

「エモい」の語源は?

「エモい」のもともとの語源は、感動的な、感情に訴える、という意味の「emotional」です。一方、海外の音楽ジャンルに「emo(エモ)」があり、日本ではこれを形容詞化して「エモい」となりました。

エモいの成り立ちの流れとしては、英語のemotional → 音楽ジャンルのemo → エモい、の流れです。

音楽ジャンルemoの成り立ちは、アルクのオンライン辞書(英辞朗)で以下のようになっています。

【語源】emotionalの略。
https://eow.alc.co.jp/search?q=emo

「emo(エモ)」とう音楽について

「emo(エモ)」は、海外で1980年代に始まった、極めて個人的で情緒的な歌詞と従来のハード・ロックを組み合わせた音楽のジャンルです。

「エモコア(エモーショナル・コア)」とも呼ばれるロックの影響は1990年代には日本にも及び、ミュージシャン、評論家やロックファンの間で「エモい」という言葉が使われだしました。

その後、2000年代に入ると音楽以外のことについても使われるようになり、2016年には新語大賞の2位に入るほど一般に知られるようになりました。

ある調査によると、現在では、若い女性の過半数がこの言葉を知っているようです。

「エモい」の使い方と例文

感動を与えることなら何にでも使える便利すぎるほど便利な言葉です。プライベートな場面では自由に使えます。

音楽を聞いた時

ONE OK ROCKの曲、エモくて好き。

昔よく巷に流れていた曲を聞いたらエモい気分になった。

絵画や写真を見た時

偶然入った美術館でエモい絵を見つけた。

たまたま撮った風景写真だけど、エモい感じで気に入っている。

ドラマや映画を見た時

このシリーズドラマ、回を重ねるごとにエモみが増してきて、最後まで目が離せない。

日常の生活で

叔父の葬儀に列席していて音楽が流れたとき、本当にしみじみとエモかった。

久々の一家団欒でエモい。