あなたは「シュール」という言葉を見聞きしたことがあるでしょうか?

実はこの言葉を使っている人も聞く人も、はっきりしたイメージを持っていないのが現実です。

そこで今回は、日本語としての意味や使われ方のほか、言葉の由来もご紹介します。

「シュール」の意味とは?

「シュール」は「常識を超えた、理解し難い、奇抜な、変な」などの意味があります。

ですが、シュールは言葉は日本だけで使われる言い方で、元々の意味とは違いますし認識されている意味もいくつかあり曖昧な若者言葉です。

良い意味?悪い意味?

「シュール」は、ポジティブ・ネガティブの両方の意味合いで使われます。

例えば、展覧会で、ある一枚の絵画を一緒に見ている友人が「シュールだね」と感想を述べたとしたら、「単なる現実を超えて、意識下の世界をも表現することに成功している」と高く評価している場合もあり、「全く意味がわからない」と低い評価を与えている場合もあります。

テレビでも、シュールな芸風を売り物にする漫才コンビなどを見て、奇抜で面白く感じる人もあり、どこが面白いのか、意味が分からないと感じる人もいるでしょう。

このため、「シュール」な芸能人は少数のファンからの支持を得ても、国民的な人気を得ることは難しいようです。

受け取り方が優しくなる

このように、日常生活の中で使用される場合は、「シュール」という言葉のイメージがはっきりつかめないまま使っている人も多いのですが、個人の感性の違いもあり、「シュール」な物事に対する感じ方に揺れがあります。

上の例と同様に、人を評価する場合に「シュールな人」と言う時、実は、「行動が意味不明な人」とか「イタい人」と言うのをはばかって使う場合があります。

日本語で表現すると直接的過ぎてきつく思われるようなことでも、「シュール」という言葉を使うと、聞き手側に想像の余地をもたせた婉曲的な表現になります。

シュールの語源は?

フランス語の「シュルレアリスム」が語源です。

シュルレアリスムの意味は、「超現実主義」ですが「超」の部分だけを抜き出して使用し「シュール」と日本で使うようになりました。

超現実主義は、アンドレ・ブルトンというフランスの詩人から始まった芸術運動で、1920年代に活躍したダリやマグリットなどが有名です。ダリの絵画は、フロイトの影響を受け、意識下の世界や夢を表現しています。

スーパーじゃないの?

英語で「超」はスーパーです。フランス語でも発音はシューパーと聞こえます。ではなぜシュールなのか?フランス語は詳しくないので、語源辞典でフランス語の「シュルレアリスム(surr?alisme)」を調べてみました。

参考:オンラインの語源辞典
https://www.etymonline.com/search?q=surrealisim

「sur = beyond」+ r?alisme = realism」で接頭語の「sur」は「超」の意味、「r?alisme」は「現実主義」の意味で、日本ではこの接頭語だけを使って「シュール」と略したようです。

英語表記の「surrealism」の発音は「サーリアリズム」に近い発音です。

本来の意味とも発音とも違う使い方がされている和製フランス語といえます。

「シュール」の使い方と例文

さまざまなニュアンスで使えます。意味をわきまえた上で自由に使って良いと思います。

しかし、話し相手に向かって「あなたってシュールね」と言うと否定的に取られる場合も多いので、避けたほうが無難でしょう。

奇抜などのニュアンスで

きもかっこいいシュールなスタンプを使った

シュールな場所を撮影したの

シュールなデザインの財布を購入した

理解しがたい、風変わりなというニュアンスで

「さける昆布」って名前がシュールすぎる

職場にシュールな先輩がいて毎日、飽きないわ