あなたは、「マスト」という言葉を聞いたことがありますか?

マストというのは帆をはった船の柱のことではありません。若者が使うマストと船のマストは勘違いしやすいですね。

若者が使う「マスト」の意味や語源、使い方をこの機会にしっかり覚えていきましょう。

「マストの意味とは?

「マスト」とは、「絶対に必要な(物事)」の意味です。

マストは単独で使われる場合と、他の名詞の前について形容詞として使われる場合があります。

「パーティーの出席はマストでお願いします」とか、「明日発売の週刊〇〇はマストだね。」のように単独で使われると、「絶対必要なものごと」や「ぜひ見るべきもの(聞くべきもの)」の意味になります。

雑誌などで「マストアイテム」とか「マストバイ」というように他の名詞の前で形容詞として使われると、「必須の」、「最優先にすべき」、「ぜひ見るべき(聞くべき)」という意味になります。

このように「マスト」は商品の広告や様々なビジネスシーンで、さらに日常会話でも、「マスト」が頻繁に使われています。

マストの語源は?

「マスト」の語源は英語の「must」です。

「絶対必要なもの、ぜひ見る[聞く]べき(もの)」という意味の英語が、カタカナ英語となって「マスト」となりました。

女性ファッション雑誌で使われ出したことが始まりです。最近では商品の広告や様々なビジネスシーンで、頻繁に使われるようになりました。

英語での「must」の使われ方

英語では助動詞として使われるほか、名詞や形容詞としても使われています。

This book is a must for you. (この本はあなたにとって必読です)

A raincoat is a must today. (今日はレインコートがぜひ必要だ)

A must book for me. (私の必読書)

違う語源のマスト

船のマストは「mast」なので、異なる語源に由来します。

これ以外に、マスト細胞(mast cell 肥満細胞)という言葉を目にしたことがあるかもしれませんが、この「マスト」の語源は「Mastzellen」というドイツ語です。

マストの使い方と例文

言うまでもなく、カタカナ英語の「マスト」を会話の中や文章の中で使う時、「帆柱」を意味する「マスト」と誤解されないように注意しましょう。

商品広告やファッション雑誌のなかで使われる時

特に若い人をターゲットにした商品の広告やファッション雑誌の記事で、今風でおしゃれな感じを出すために使われ始めたようですが、今では年齢や性別を超えて使われています。

  • この冬、マストなおすすめスニーカー
  • マストバイな秋色アイシャドウ
  • 100均で買いたい便利なマストアイテムベストテン
  • これはマスト!

ビジネスシーンで使われる時

この場合の「マスト」は相手の立場や年齢を考慮して、「絶対必要」、「必須」、「最優先事項」などの言葉に置き換えて使用したほうが好ましい場合もあるでしょう。

  • この案件はマストで頼むよ。
  • 今日の打ち合わせの下準備はマストでいかないと。

一般的な会話の中で使われる時

友人や同僚の間柄では、自由に使えます。カタカナ英語に抵抗がある目上の人や年配の人に使うと、「日本語で話せよ」と思われたり、意味が伝わらないことがありますので注意しましょう。

  • 脳卒中を起こしてね。病後のリハビリはマストだと医者に言われたよ。
  • 明日の休日出勤はマストだからな。頼むぞ。
  • 「歩こう会」の参加はマストですか?